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アルバイトでも有給休暇は取れる

有給休暇を取ることに成功した話

有給休暇と言えば正社員の特権、という時代ではなくなりました。
パートやアルバイトも取得することができますし、国が正社員・アルバイトを問わず有給休暇の取得を促していることもあって、取りやすい環境になりつつあります。
とはいえ、アルバイトの身で有給休暇を取らせてほしいと要求するのはちょっと度胸がいるというも事実。
ですから、取得の際にはまずしっかりと取得の条件を満たしているのかを確認し、労働者として正当な権利を主張している状況を整えることが重要になってきます。

アルバイトが有給休暇を取得するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず、入社してから6ヶ月以上が経過したうえで、週に30時間以上勤務していること。
あるいは、3年6ヶ月以上経過したうえで週に4日以上出勤している、5年6ヶ月以上経過したうえで週に3日以上出勤している条件を満たすことでも取得できます。

よほど有給は絶対に認めないようなブラックな会社でもない限り、この条件を満たした上で「有給を取らせてください」と言えば、基本的には取得することができるわけです。
店長や正社員に切り出すのにちょっと勇気がいりますが、労働者の権利ですから堂々と切り出してみましょう。

有給休暇の取得で注意したいこと

ただ条件さえ満たせば権利として要求できるといっても、やはり職場の環境を考慮したうえで有給休暇をとる時期を見極めることも重要です。
人手が足りていない状況で忙しい時期に取ろうとすると、同じ職場のスタッフやアルバイト仲間から顰蹙を買ってしまう恐れがあります。
それを避けるためにも、自分にとってだけでなく職場にとっても都合の良い時期をできるだけ見計らいましょう。

さらに、取得したい日を決めたらできるだけ早い段階で申請するようにしましょう。
そうしておけばシフトなども組みやすくなります。
とくに旅行に行くなど、まとまった日数で取得したい場合に必須になるので注意しましょう。
この点は、有給休暇を取得しているバイト先を近々辞めようと思っている時にも重要になってきます。
辞める直前に溜まっていた有給休暇をまとめて取るようなやり方をすると、職場に迷惑をかけてしまいかねないので気をつけたいところです。

もうひとつ、長く勤務している職場で注意したいのが有効期限です。
有給休暇は、2年間使わないと消滅してしまいます。
せっかく取得したのに、使わないままでいるとなくなってしまうわけです。

なお、労働者が有給休暇を取得する際にはその理由を話さなくてもよいことになっています。
店長や上司から「何のために有給とるんだ?」と聞かれたとき、理由を話したくなければ「旅行のため」「私用のため」など漠然とした答を返すだけでも大丈夫です。
それでもしつこく理由を聞いてくる職場は、今後働き続けるべきか考え直したほうがよいかもしれません。