おびひろ平原まつりの概要
おびひろ平原まつりは、北海道の帯広市で毎年8月に開催されているお祭りです。
10月下旬から11月上旬に開催される「菊まつり」、2月に開催される「氷まつり」とともに、「帯広三大祭」に数えられています。
とくにこのおびひろ三大祭は、帯広を含む十勝地方における夏の最大のイベントとして、市内のみならず北海道内で広く知られています。
半世紀以上の歴史を持っており、五穀豊穣や子孫の繁栄を願う祭りとして定着しています。
第一回は1947年、当初は「平和まつり」の名称で開催されました。
戦後ということもあり、平和を祈る思いからこの名称となったようです。
それから70年以上の歴史を重ね、現在ではさまざまなイベントが開催されており、アート・パフォーマンスの観点からも注目を集める機会が増えています。
実際、帯広市、十勝エリアにとどまらず道内から多くの団体が参加しています。
おびひろ平原まつりの見どころとは?
そんなおびひろ平原まつりの見どころとして、まず挙げられるのが若者を中心に行われる「夢降夜(ゆめふるや)」です。
太鼓や踊り子が参加し、若い世代による男みこし、女みこしに加えて子供みこしも参加しての盛り上がりは、この祭りのクライマックスになっています。
さらに道内各地から参加した団体による太鼓祭りも迫力満点で、ダイナミックな太鼓のパフォーマンスが次から次へと登場する様子を楽しめます。
そして夢降夜と並んでこの祭りのクライマックスとなっているのが、「おびひろ盆踊り」です。
夢降夜が祭りの最初のクライマックスなら、こちらは祭りの最後を飾るクライマックスといえるでしょう。
参加者がさまざまな衣装で参加するだけでなく、多才な踊りを披露するの盆踊りは、見るだけでも楽しい見どころとなっています。
農業が盛んな帯広市ならではの見どころも用意されています。
例えば十勝の名産である小麦をみこしに投げ入れる「黄金穂投げ入れ」、さらに開催される年の西暦の数だけ十勝産の小麦100パーセントのパンをみこしからばらまく「夢パンまき」など、この地域ならではの豪快なイベントがとくに魅力です。
2日間にわたっていくつかのエリアで開催されるため、同時進行でさまざまなイベントも開催されます。
地元の高校の吹奏楽部による演奏、大道芸人によるパフォーマンス、さらに子供が楽しめる「シャボン玉体験コーナー」「子供ゲーム」、人形劇など。
ほかにも北海道のPR、防災や交通安全の啓蒙活動なども開催期間中に行われています。
夏の帯広がもっとも暑くなるとき、それがおびひろ平原祭りです。
地元の人達にとっては年に1回の晴れ舞台、また訪れる観光客にとっても見て楽しい、参加して楽しいイベントとなっています。