バイト先に苦手な人がいた
サークルやクラスの友人、親戚など、どこにでも苦手な人というのはいるものです。
サークルなどであれば苦手な人が多ければ他のサークルに変えることができますが、アルバイト先に苦手な人がいるとなるとちょっと厄介です。
苦手な人がいるからといってその都度アルバイトを帰るわけにはいきませんから、何とかして折り合いをつけていくしかありません。
そもそも苦手な人が多いというタイプの人は、「誰からも嫌われたくない」「他人に認めてもらいたい」という意識が強いと言われています。
自分の生き方をよく見つめてみると、「他人の期待に沿うように生きている」という点に心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
そんな人は、苦手な人を多く作ってしまうものなのです。
苦手意識は自分だけの一方的な思い込みで、相手は何とも思っていないことも多いものです。
「相手に認められたい」「良い評価を得たい」という必要以上の期待は自分にとって負担になるだけではなく、周囲の人にとってもストレスになりますから、もっと楽な気持ちでアルバイトに取り組むことをおすすめします。
苦手な人との付き合い方を勉強した
苦手意識の強い人の中には、以前アルバイトをしていてミスをしてしまい、店長に怒られた経験をトラウマとして引きずっていて、「目上の人は苦手だ」と思い込んでしまっている人がいます。
こういった思い込みに関して、アドラー心理学ではトラウマを否定しています。
アドラー心理学というのは1870年生まれのオーストリアの心理学者・精神科医アルフレッド・アドラーがフロイトとの共同研究などを経た後に創始した体系のことで、個人心理学とも呼ばれています。
アドラーによれば、店長個人と自分に対したくさんいる目上の人には何の関連性もなく、「仕事をミスして店長(個人)に怒られた」という体験を「目上の人(全体)に怒られる」というふうに自分で勝手にすり替えてしまっているだけなんです。
ですから、店長=目上の人という自分の思い込みに気が付いて、事実の解釈の仕方を変えるだけで「目上の人だからあの人は苦手だ」という意識を払拭することができます。
「嫌われてもいい」と思えば気持ちが楽になる
自分の周囲にいるすべての人から嫌われないようにしようと思ってもそれは不可能なことです。
にもかかわらず、できるだけ多くの人に好かれたい、評価されたいと思っていると現実とのギャップが大きくなって苦手意識に悩まされることになります。
アドラー心理学によれば、私たちの悩みのすべては対人関係から発しているということですから、ありのままの自分を自覚することから始めてみましょう。
そうすれば無理をすることもなくなりますし、他人に対して必要以上の苦手意識を抱くこともなくなります。
苦手意識がなくなると、見違えるように毎日の生活が楽しくなってくるに違いありません。